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Ryo kato プロフィール

Ryo Kato

Date of birth:1978/12/24
Birthplace:Okayama
Address:Berlin

History 生い立ち

Exhibition 展覧会

Exhibition 展覧会

加藤竜の作品から溢れ出る感情や息遣いは、とても写真だけでは伝えきれません。
随時、個展やグループ展にて作品を展示していますので、是非、直接目で見て作品の息吹を感じていただきたいと考えています。
現在開催している展覧会や過去の展覧会は、以下よりご覧ください。

Exhibition 展覧会

Award受賞歴

2022

NG Art Creative Residancy「NG Art Creative レジデンスプログラム」(フランス・Maussane-les-Alpilles)

KUNSTFONDS財団「NEUSTART KULTUR-奨励金」(ドイツ・ボン)

2021

ベルリン芸術アカデミー「INITIAL奨励金」(ドイツ・ベルリン)

2019

Rosenheim芸術協会主催「2019年Rosenheim芸術協会芸術賞」入選 (ドイツ・ローゼンハイム)

2018

日本芸術センター主催「第9回日本芸術センター絵画公募展」入選(日本・兵庫県)

KUNSTFONDS財団主催「新たなスタート文化奨励金」(ドイツ・ボン)

鉱業市立美術館主催「ヴァイルブルク市芸術賞」入選(ドイツ・ヴァイルブルク)

日本選抜美術家協会主催「第44回国際芸術賞」入選(日本・東京都)

2017

Warsteiner主催「BLOOOM AWARD BY WARSTEINER」入選(ドイツ・デュッセルドルフ)

2015

鉱業市立美術館主催「ヴァイルブルク市芸術賞」入選(ドイツ・ヴァイルブルク)

2014

Kreissparkasse Esslingen-Nürtingen主催「第28 回 Kreissparkasse Esslingen-Nürtingen財団法人芸術賞」入選(ドイツ・エスリンゲン)

2013

Darmstädter Sezession芸術協会主催「Darmstädter Sezession 芸術賞」奨励賞(ドイツ・ダルムシュタット)

小磯良平大賞展運営委員会、読売新聞社、公益財団法人神戸市民文化振興財団主催「第10 回 小磯良平賞」準入選(日本・兵庫県)

2012

岡山県新進美術家育成主催「第5 回 I氏賞」大賞 (日本・岡山県)

Karl-Heinz Heise財団主催「ハイゼ芸術賞」入選(ドイツ・デッサオ)

2009

Darmstädter Sezession芸術協会主催「Darmstädter Sezession 芸術賞」入選(ドイツ・ダルムシュタット)

2003

Sankt-Andreas財団主催「St, Andreas芸術賞」入選(ドイツ・サンクトアンドレアスブルク)

2002

Sankt-Andreas財団主催「St, Andreas芸術賞」入選(ドイツ・サンクトアンドレアスブルク)

1997

旺文社主催総務省・文部省後援「第20回全国学芸科学コンクール芸術部門高校生の部」金賞(日本・東京都)

旺文社主催総務省・文部省後援主催「犬丸日本芸術院長奨励賞」受賞(日本・東京都)

Publish 出版物

Publish出版物

2022

図録「ある熱い一日」展(ドイツ・Lanfordギャラリー)

2021

図録「Falkenbergギャラリー20周年記念」展(ドイツ・Falkenbergギャラリー)

2019

図録「壊された美」展(ドイツ・Kettlerverlag出版)

図録「緑の叫び」展(岡山県・高梁市成羽美術館)

2017

図録「終わることなき物語」展(ドイツ・Kettlerverlag出版)

2015

図録「I-氏賞作家」展(岡山県・岡山県立美術館)

2014

図録「世界のどこかで」展(ドイツ・ギャラリーWang Hohmann)

2013

図録「I-氏賞受賞記念」展、(岡山県・新見美術館)

2012

図録「現代の最後の晩餐」展(ドイツ・ギャラリーBengelsträter)

2008

図録「ウィーンの彫像」展(ドイツ・Zellermayerギャラリー)

Public Collection 公共コレクション

  • Obentraut3 美術館

    ドイツ・グロースヴィンテルンハイム

  • 岡山県立美術館

    日本・岡山県

  • 新見美術館

    日本・岡山県

history

History

岡山県に生まれ、
囲碁の英才教育を受ける 01

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加藤竜は、1978年に中国山地の山中に位置する岡山県新見市で、陶芸家の父と彫金作家の母の元に誕生する。生後1年半の頃には、鉛筆を手に取って絵を描き始めた。絵を描くことが何より好きだった。

しかし、“息子をプロ棋士に育てたい”と強い理想を持った父親から毎日強制的に囲碁を教え込まれ、わずか9歳でプロ棋士を目指すため東京に移り住みプロ棋士に弟子入り。

この出来事こそ “苦難”の幕開けであり、竜の人生を大きく変えることになる。

都会と自然、
生まれる乖離 02

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東京での内弟子生活は、幼い竜には厳しいものであった。囲碁の師の家は、戦前に建てられた古い木造でゴキブリやノミなどが歩き回るような酷い衛生環境。10歳ほど歳の離れた兄弟子もいる中で、9歳の竜は一番年下だったが、家弟子生活のルール通り、食事や洗濯、掃除などの家事は自分で行う他になかった。

最も辛かったのは、一年に一度しか故郷に帰ることが許されなかったこと。中学入学後は、弟子たちはプロ棋士になるまで故郷に帰ることを許されなかった。毎日碁盤の前に座り、兄弟子たちが誰もいない間にひっそりと隠れて絵を描いた。

大自然で生まれ育った竜は、大都会・東京での生活の中で無意識に考えさせられた。

“人間が本来あるべき姿は何なのだろう?”

東京での苦悩の生活が自然への憧れを激化させ、“人間と自然”という竜の芸術におけるテーマの基礎となる。

芸術と出会い、
本当の人生の始まりへ 03

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そのまま中学に進学した竜は、放課後いつも寄る本屋でふとクロード・モネの名を目にする。何気ない行動であったが、生まれて初めて手に取った画集で目にした風景画は、故郷の風景を思い出させ、竜の心を強く揺さぶった。モネの画集は、竜が心の奥底に募らせていた芸術や自然への想いを昂らせ、やがて”芸術家になることが自分の本来進むべき道なのだ”と確信させた。

ついに父親は、竜の強い意思をどうすることもできず、竜は中学を卒業後に内弟子生活を解消して故郷の岡山県に戻った。竜にとっては、この時が本当の意味での人生の始まりであった。

パリでの
カルチャーショックが
生んだ、
一つの疑問 04

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高校では美術科を専攻して絵の勉強を本格的に開始。故郷の大自然は竜を感動させ、心動かされた風景をキャンバス上に表現することに夢中になった。そして高校2年の頃、芸術への歩みのきっかけがモネであったことからフランス留学を考え、初めて一人で2週間のパリ旅行に発つ。

パリは、日本とは何もかも違った。パリの現代美術に触れる中で、一つの疑問が生まれる。

“自分がこれほど感動できる風景が既に目の前に存在するなら、なぜ自分はそれを同じようにキャンバスに表現しなくてはならないのか?”

同時に、愛する自然が地球規模で破壊され続けていることにも危機感があった。

“ならば、芸術をとおして自然の危機を人々に伝えることが私の使命なのでは?”という答えに18歳にして行き着く。

ベルリンでの活動、
囲碁との奇跡的な再会 05

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使命感に突き動かされ、加藤竜としての新たな独自な制作スタイルを確立するため、パリに留学して独学で制作を開始。しかし、パリの現代アートも9ヶ月でつまらなく感じ、ベルリンへと興味が移る。ベルリンは、常に新しい動きと若い作家のパワーで溢れており、竜は拠点として最も相応しい場所と感じていた。

また、偶然にも、ドイツはヨーロッパの中でも囲碁が盛んな国で、その頃、ベルリンでドイツ人の碁打ちが、ベルリンで囲碁の普及に協力するプロ棋士を探していた。そのドイツ人の碁打ちは、竜にアトリエと住居を無料で提供してくれ、竜はドイツで囲碁教室を開いて生計を立てながら制作に励むことができた。

囲碁がもたらしたもの

囲碁のために苦難な子ども時代を送ることになりましたが、囲碁がもたらしたものもありました。
囲碁の高段者は、一手打つ前に何十手も先を読んで自分が思う最善の手を選びます。その先の手を読むという囲碁で学んだことが、生活の中にも大きな影響をもたらしました。何かを決断する時、常にその先にあるものを自分の中でシミュレーションして選択したり、または常に先のことを考えながら行動する習慣がつきました。
それは芸術においても同じです。絵を描くとき、筆を取る前キャンバスを前に囲碁で次に打つ手を読むように、頭の中で描くシミュレーションを何度も何度も繰り返す。簡単に言うと、実際にキャンバスに描くように頭の中で何度も繰り返し描きます。どの手順で画面に描くか、またはどのような線、どのような色を選ぶかを頭の中で模索します。そうすることにより、画面に描く前に、自分のイメージがシミュレーションを通してどんどん発展します。
私の作品の中には、抽象的要素、具象的要素、様々なキャラクター、対象物が複雑に絡まりあい一つの絵画世界を作り出しています。「芸は身を助ける」という言葉がありますが、囲碁で培ったこのシミュレーション能力が、この複雑な絵画世界を表現する上で役立っているのではないかと考えています。

現在のスタイルが確立 06

history

ベルリンに移住後、何かに取り憑かれたように溢れ出るエネルギーを作品にぶつけ、今の竜の表現の基礎が生まれる。芸術と全く関係のないように思えた囲碁の内弟子生活の体験は、竜の“怒り”や“悲しみ”が滲み出るきっかけを与え、数々の力強い作品を生み出させた。

2001年には、ベルリン国立芸術大学に入学し、3年目にベルリンのギャラリストの目に止まって初の個展を開催。卒業後も、様々なギャラリーやアートフェアの参加を精力的に行って活動を拡大し続ける。2012年のI氏賞大賞の受賞を機に、日本での展覧会活動も開始し、現在ではヨーロッパと日本を軸に、“人間と自然”をテーマに作品を生み出し、世界に発信し続けている。

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