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人間と自然
自然
人間と

地球上のあらゆる生物は、これまでの長い歴史の中で
何度も絶滅寸前まで追い込まれてきました。

その要因は隕石の衝突や火山の噴火、
気候変動など自然発生的なものであり、避けることのできないものでした。

しかし、現在の地球上で発生している自然破壊は、土地利用のための森林伐採や、
使い捨て社会がもたらす環境汚染、石油の垂れ流しによる海洋汚染など、
人間というたった一つの種族が利己的に動いた結果もたらされたことです。

このまま地球の自然は破壊し尽くされ、
人類も滅んでしまうのだろうか?
いや、人類による
自然の法則を無視した一方的な破壊を
見過ごすわけにはいかない。

人類による自然への無思慮な行為に対する怒りや悲しみ、
そしてそれに対し何かしなくてはならないという気持ちこそ、加藤竜が作品を制作する動機です。

湧き出た感情が心から腕、手へと伝わり、時に激しく、時に静寂なファンタジーとして
表現された作品は、環境問題に対する危機感を煽り、問題意識を人々の心の奥に呼び起こします。

自分の中から自然と沸き出てきた怒りや悲しみが、

自分の中から
自然と沸き出てきた怒りや悲しみが、
線となり飛沫となって躍動する。

抽象的な表現や写実的な描写が、

抽象的な表現や写実的な描写が、
幅広い層の人々を絵の中に招き入れる。

自分の中から自然と沸き出てきた怒りや悲しみが、

無機質な直線とそれに対するうねる線が、
現代の人間社会と自然の対比を強調する。

あなたなりの
答えを

太古、壁面に物や動物の姿形が描き出されたことから始まったアートは、
その時の出来事や描き手の思想を、言葉を超え伝え残すための手段として
現代においても人々の生活に根付いています。

芸術家は、その時代の社会を反映する鏡のような存在であると同時に、
見る人に何かを問いかける存在でもあります。

加藤竜は、現代社会を作品に投影することが芸術家としての役割であると捉え、
作品を生み出し続けており、その作品は見る人に様々なことを問いかけます。

しかし、その問いかけに対する明確な回答を伝えることはありません。

強制では人を変えることはできないように、個人一人ひとりが作品を見て考え、
答えを見出すことに意義があると考えています。

是非、加藤竜の作品をきっかけに、人間と自然について考え、
あなたなりの答えを見つけてください。

人類全員の意識が変われば、
きっと人間による地球の破壊を食い止めることができると信じて。

本来正義の味方であるスーパーヒーローは、自然を破壊するモンスターとなる。

本来正義の味方であるスーパーヒーローは、
自然を破壊するモンスターとなる。

人間を救うことはできても、
自然を救うことはできないスーパーヒーロー。

これは自然ではなく、
まず人間社会(利益)を救うことを最優先しようとする
人類の姿勢を象徴する。

自然(地球)なくして人類は存続することすら
できないにもかかわらず。

ロボット化した闘牛士に立ち向かう牝牛。

ロボット化した闘牛士に立ち向かう牝牛。

加藤竜の絵では、
闘牛士は人間の自然に対する残酷さ、
尊重のなさを象徴する。

ロボット化した闘牛士は、
もはや人間的な感情さえなくしてしまい、
自然の一部(動物)としての
人間の存在性を棄ててしまい、
破壊のロボットとなる。

黒の頭巾を被り、オオカミを狩るダーク頭巾。

黒の頭巾を被り、オオカミを狩るダーク頭巾。

本来か弱い存在である赤頭巾、
悪者として童話に登場する狼。

加藤竜の絵の世界ではこの役が全く逆となる。

この様相は現代の自然と
人間社会の関係を比喩的に表す。

本来常に人間は自然を尊厳し、
時として恐れていたが、
現代では人間が逆に自然を
恐れさせる存在となってしまった。

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